ハゲている人の中には、つむじがハゲている人、おでこの生え際がハゲ上がっている人、全体的に髪が薄くなっている人など様々です。
実はハゲの種類によって原因や対策法が違うという事をご存知でしょうか?
本記事では、ハゲの種類によって異なる原因や対策を解説しています。
Contents
ハゲの種類によって原因や対策が違うって本当!?
まずはご自身がどの種類のハゲなのかを確認しましょう。
- つむじがハゲている
- おでこがハゲている
- つむじとおでこがハゲている
- 全体的にハゲている
1.つむじがハゲている
つむじがハゲている人は、男性の場合はAGA(男性型脱毛症)、女性の場合はFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性が高いです。
このAGAとFAGAは、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛ホルモンが体内で作られることによってハゲてしまう脱毛症ですが、その仕組みを解説していきます。
下の図をご覧ください。
毛乳頭細胞には5αリダクターゼという成分が存在し、この5αリダクターゼにテストステロンという男性ホルモンが組み合わさる事により、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質が発生します。女性の体内にも男性ホルモンが少量存在し、通常時は女性ホルモンが男性ホルモンの働きを抑えていますが、ホルモンバランスの乱れなどによって男性ホルモンの量が増え、ジヒドロテストステロンを作ってしまいます。
このジヒドロテストステロンという物質が、ハゲを引き起こす原因となります。
新しく生えた髪の毛は、通常2年〜6年かけて成長して抜け落ちるというヘアサイクルを行なっていますが、ジヒドロテストステロンは毛母細胞の働きを低下させてしまい、この正常なヘアサイクルを乱してしまいます。その結果、髪の毛が太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。
下の図は、正常なヘアサイクルと乱れたヘアサイクルのわかりやすい比較画像です。
ヘアサイクルが乱れると髪はしっかり成長する前にどんどん抜け落ちていきます。また新しい髪の毛は生えてきますが、新しい髪が生えるまでには3ヶ月前後かかります。新しく生える髪の毛よりも、抜け落ちる髪の毛の方が多くなり、薄毛の状態が続きます。
ではなぜ、つむじだけがハゲてしまうのかというと、5αリダクターゼという成分がつむじ付近やおでこの生え際の頭皮に多く存在するからです。
AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)を改善させるには、AGAスキンクリニックやオンライン診療対応の【AGAヘアクリニック】 などの薄毛治療を行なっているクリニックでの治療が必要です。
2.おでこがハゲている
おでこがハゲている人の原因は主に下記の2種類があります。
- AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)
- 牽引性脱毛症
- 生まれつき
1.AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の場合は、つむじがハゲている人と同じようにジヒドロテストステロンの生成によって起こる脱毛症ですので、薄毛治療が出来るクリニックでの治療が必要になります。
2.牽引性脱毛症
髪を結んだりした時に、髪が一方向へ引っ張られることによって、髪が抜けてしまうのが牽引性脱毛症です。
毎日同じ結び方をして、同じ場所の毛根が引っ張られていると起こりやすい症状です。
牽引性脱毛症の場合、下記の画像のように日によって違う結び方をしてみたり、結ぶのをやめると改善する可能性があります。
それでも改善されない場合は、薄毛治療専門クリニックで診てもらいましょう。
3.生まれつき
生まれつきおでこが広い人は、通常の薄毛治療では改善されない場合がほとんどです。
通常の薄毛治療は、もともと髪の毛があった部分の髪の毛を増やす効果が期待できますが、生まれつき髪の毛が生えていない部分に髪を生やす効果はありません。
この場合は、植毛という技術を使っておでこの髪が無い部分に髪を植え付ける事によって改善が期待できます。
植毛には2種類あり、自分の行きた毛を毛根ごと毛の薄くなった部分に移植する自毛植毛と、人工毛を毛の薄くなった部分に植え付ける人工毛植毛があります。
それぞれの植毛のメリットとデメリットを解説していきます。
自毛植毛のメリットとデメリット
自毛植毛の主なメリットは下記の3点です。
- 定着すれば半永久的に髪が生え続ける
- 治療を継続する必要がない
- 髪の無い部分にも髪を生やすことが出来る
薄毛治療は投薬治療(プロペシア内服薬やミノキシジル外用薬)から始めるのが一般的ですが、投薬治療はずっと続けないと効果も持続しません。
ですが、そんな煩わしさを解消してくれるのが、自毛植毛と呼ばれる治療法です。
自分の行きた毛を毛根ごと毛の薄くなった部分に移植する自毛植毛は、一度施術を行なって移植した毛が定着すれば、通常の健康な髪の毛と同じのようにずっと生え続けます。
ですので、一度自毛植毛をしてしまえば、継続的な投薬治療などを行わなくても髪の毛を維持出来ます。
また、投薬治療はヘアサイクルが乱れた髪の毛や細く弱った髪の毛を正常なヘアサイクルと健康な髪の毛に戻す効果があるため、髪の毛が残っている人に有効な治療法ですが、植毛は髪の毛が生えていない部分にも生きた毛を毛根ごと移植出来ますので、毛根が死んで完全に毛が生えなくなった部分に髪を生やすことが出来ます。
逆に自毛植毛のデメリットは下記の3点です。
- 初期費用が高い
- 数日間は術後の痕やツッパリ感がある
- 痛みを伴う
- 増毛を実感できるまで時間がかかる
自毛植毛は移植する髪の毛1本を1グラフトという単位で呼びます。
ほとんどのクリニックが500グラフト以上の単位から治療を行いますが、一番安い湘南美容クリニックでも500グラフトで30万円台と、安くありません。
ですが、費用に関しては、投薬治療を生涯ずっと続けるよりはトータル的に安いと言えます。
また、移植する部分の髪の毛を短く刈り上げるため、髪の毛が伸びるまではその部分が目立つのと、皮膚のツッパリ感が残ります。
さらに、自毛植毛は麻酔をかけて治療を行いますので手術中は痛みをほとんど感じませんが、その麻酔をかける瞬間がとても痛いです。
痛みはすぐに引き、麻酔が効いて手術中は痛くありませんので、ご安心ください。
また、移植した髪の毛は定着すると一度抜けてから新しく生え変わりますので、新しい髪の毛が生えるまで約3ヶ月、新しく生えた髪の毛が成長するまで約3ヶ月、合計6ヶ月ぐらい経たないと薄毛が改善されたことを実感できません。
ですが、この期間を過ぎれば、半永久的に自分の髪の毛を維持することが出来ます。
人工毛植毛のメリットとデメリット
人工毛植毛のメリットは下記の2つです。
- すぐに増毛できる
- 自分の毛が全く無くても増毛できる
人工毛植毛のメリットは、手術したその日から増毛出来ることです。
また、人工の髪の毛を使用するため自分の毛が全くない状態からでも増毛することが出来ます。
逆に人工毛植毛のデメリットは下記の3つです。
- 数ヶ月で抜け落ちてしまう
- 頭皮トラブルが起こる可能性がある
- 仕上がりが不自然になる可能性がある
人工毛を毛の薄くなった部分に植え付ける人工毛植毛は、自毛植毛という技術が出来る前までは一般的な治療法だったのですが、現在ではデメリットの危険性が高いということからあまり行われなくなった治療法で、アメリカでは州によって人工毛植毛が禁止されているほどです。
人の体は体内に異物が入ってきたと判断するとその異物を体の外に排出しようと働きます。体は人工毛に対してもその働きを行うため人工毛は植え付けてから数ヶ月で抜け落ちてしまいます。
ですので、人工毛植毛を維持するとなると定期的なメンテナンスが必要になります。
また、頭皮に異物を入れるため、頭皮が炎症を起こしたりするなどの頭皮トラブルも起こしやすいです。
さらに、植え付けるのはあくまで人工の髪の毛ですので、自毛植毛に比べるとどうしても見た目に違和感が出てしまいます。
植毛先進国であるアメリカでは、人口毛植毛の体に及ぼす危険性が重視され、現在では国の法律で禁止されていますでの、自毛植毛のほうが安心と言えるでしょう。
3.つむじとおでこがハゲている
つむじとおでこが両方ハゲている人は男性に多いのですが、おでこがハゲている人と同じように男性の場合はAGA(男性型脱毛症)、女性の場合はFAGA(女性男性型脱毛症)の可能性がとても高いので、薄毛治療が出来るクリニックでの治療が必要になります。
4.全体的にハゲている
髪が全体的にハゲている人は、下記の2つの原因が考えられます。
- AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)
- ホルモンバランスの乱れ
1.AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)の場合は、つむじがハゲている人と同じようにジヒドロテストステロンの生成によって起こる脱毛症ですので、薄毛治療が出来るクリニックでの治療が必要になります。
2.ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると頭皮環境が悪くなります。頭皮環境が悪くなると抜け毛が増えたり髪の毛がしっかり育たなかったりして、薄毛が進行します。
普段の生活の中でホルモンバランスを乱す原因は、主に下記のものがあります。
- ストレス
- 睡眠不足
- 過度なダイエット
それぞれ詳しく説明していきます。
1.ストレス
ストレスは、何よりも体に悪いと言われています。
例えば、喫煙者がタバコをやめて、吸えないストレスを感じてしまった場合、タバコを吸うことよりもタバコを吸えないストレスを感じている方が、体には悪いという考え方もあります。
それぐらい、ストレスは体に悪いのです。
もちろん髪にも悪影響ですし、ホルモンバランスを乱す原因にもなります。
普段ストレスを感じてしまっている人は、こまめにストレスを発散できるようにしましょう。
筆者オススメのストレス発散方法をご紹介しておきます。
- 感動系の映画を観て泣く
- 無心で料理を作る
- 適度な運動をして汗をかく
- 趣味に没頭する
- ひたすら寝る
2.睡眠不足
睡眠不足は、体に良くありません。
特に髪の毛や肌には、如実に悪影響があると言われています。
髪の毛や肌の細胞を作る働きは睡眠中に活発になるため、日々しっかりと睡眠をとる事をお勧めします。
さらに、睡眠が不足すると体の疲れが取れず、その疲れをストレスと感じてしまう事もありますので気をつけましょう。
3.過度なダイエット
食事制限などの過度なダイエットは、栄養がしっかり摂れず、髪の毛に良くありません。
さらに、過酷なトレーニングは男性ホルモンを増やしてしまい、抜け毛の原因であるジヒドロテストステロンの生成を助長してしまいますので、薄毛を気にしている方にはあまりおすすめできません。
ダイエットをする場合は、高タンパク低カロリーで栄養がしっかりと摂れる食生活を心がけ、運動は気持ち良いぐらいのトレーニングで汗をかけるようにしましょう。
おわりに
ハゲは種類によって原因が違い、原因が違えば対策も違います。
薄毛は進行性であり、進行しすぎてしまうと治療をしても手遅れになってしまう場合があります。ですので適切な対策を早めにとることが、おすすめです。
クリニックで薄毛治療を行う場合、通常はクリニックに足を運ぶ必要がありますが、AGAスキンクリニックとオンライン診療対応の【AGAヘアクリニック】 ではスマホのビデオ通話を使って自宅にいながら無料でカウンセリングと診察、薬の処方をしてくれるのでとても便利です。
薬は配送してくれますが、薄毛治療薬とわからないような梱包と送り主名になっていますので、もしご家族や同居人に薄毛治療を始めた事を知られたくないという場合でも安心ですので、薄毛に悩んでいる方は一度無料カウンセリングだけでも受けてみると良いでしょう。
本記事によって、あなたの薄毛の悩みが少しでも軽くなれば幸いです。